お茶のまち静岡市

お茶の品種改良に心血を注いだ
杉山彦三郎

普段、家で飲んでいるお茶。皆さんはそのお茶の種類が何か知っていますか?
それは、おそらく“やぶきた”という種類のお茶でしょう。

“やぶきた”は静岡市出身の杉山彦三郎によって発見・育成された日本茶を代表する偉大な品種です。

彦三郎は、まだ「品種」という考えがない頃から良いお茶の種類を求めて全国を回り、これはと思ったお茶を自ら開墾した畑に植え、試行錯誤しながら新しい品種の選抜に努めました。

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杉山彦三郎記念茶畑
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そして、1908年(明治41)、現在の静岡県立大学「芝生園地」付近の竹やぶを開墾した畑の北側から“やぶきた”を発見しました。“やぶきた”という名前は、これに由来していると言われています。

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杉山彦三郎(1857~1941)
旧安倍郡有度村(現在の静岡市駿河区中吉田)の造り酒屋に生まれる。若い頃より独学で茶栽培を始め、後に日本茶の偉大な品種となる“やぶきた”を発見し、生涯をお茶の品種改良と普及に尽力した。
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