4月〜5月ごろに新芽を摘みます。摘んだ新芽は新鮮さを保つために、なるべく早く製茶工場へ運びます。
生の葉っぱを蒸して葉が傷まないようにし、青臭さを取って揉みやすくします。普通煎茶は30〜40秒蒸します。
製茶工場(荒茶製造)
蒸した葉を熱風の中でかき混ぜながら揉んで、3分の2くらいの水分を飛ばします。
葉に比べて乾燥しにくい茎からも水分をしぼり出し、全体の水分が均一になるようにします。
粗揉と同じように、葉っぱを細かく撚りながら熱風を送り乾燥します。
葉が針のようにまっすぐな形になるよう整えるため、熱を加えて乾燥させながら揉みます。
水分が5%くらいになるように熱風をあてて乾燥させます。ここまでで「荒茶」が完成します。
大きなふるいにかけ、荒茶の中にあるこげやすい粉を先に除いておきます。取り除く葉の種類によって、いろんな大きさの網目のふるいがあります。
茶商(仕上茶製造)後の作業をやりやすくするために乾燥させます。
火入れされたお茶から茎、粉などを選別します。
もう一度乾燥機に入れ、後火と呼ばれる火入れをし、お茶のうま味と火香と呼ばれる香りを引き出します。
合組は味と香りを整えるために行うもので、前の工程で仕上げた芽茶、茎茶、本茶を混ぜたり、本茶と別の本茶を混ぜたりします。ここまでが仕上げ茶工程といい、仕上がったお茶を「仕上茶」と呼びます。
できたお茶をアルミの袋に入れ、窒素ガスを充てんして密封します。こうすることで半年から1年は美味しく飲めます。
産地の問屋さんなどから全国各地のお茶屋さんに、トラックや鉄道便で輸送されます。