お茶は、製造方法の違いによって「不発酵茶」「発酵茶」「半発酵茶」の3つに分類されます。
お茶の発酵とは、茶葉に含まれるポリフェノールを酸化させることを指し、茶葉を揉むことによって酸化酵素の働きを活発にさせて行います。発酵が進むと茶葉の色が褐色に変化、香り成分が増加していきます。「不発酵茶(緑茶)」とは、茶葉を摘み取ったあと、すばやく加熱処理する(蒸す)ことによって発酵の働きを止めて作ったもの。それに対して「発酵茶(紅茶)」は充分に発酵させて作ったもので、「半発酵茶(ウーロン茶)」は、発酵の途中で加熱処理して作ったものです。
不発酵茶
緑茶の中で最もよく飲まれているお茶。摘み取った新芽をすばやく蒸して揉んで乾燥させたもの。
不発酵茶
普通の煎茶より2倍ほど長く葉を蒸して作ったお茶。渋みが抑えられたマイルドな味になり、お茶の色が濃く出る。
不発酵茶
よしず棚などで茶園を覆って直射日光を避け、うまみを増し、苦みを抑えて育てた高級茶。
不発酵茶
煎茶や玉露を作るときに分けられた茎で作ったお茶。棒茶とも言う。
不発酵茶
硬くなったり伸びすぎたお茶の葉や茎などを使って作ったお茶。
不発酵茶
煎茶や玉露を作るときに出る粉で作ったお茶。
玉露と同時に栽培し、お茶の葉を蒸したあと揉まずに乾燥させたもの。抹茶の原料になる。
不発酵茶
碾茶を石うすなどで挽いて粉末にしたもの。
半発酵茶
半発酵で紅茶と緑茶の中間に位置し、香りの高い日本でもおなじみのお茶。中国、台湾が主な産地。
発酵茶
茶の葉を完全発酵させたもので、濃い橙紅色香りが高いお茶。世界で生産されるお茶の7割がこの紅茶。インド、スリランカが主な産地。