お茶のまち静岡市

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2016.07.19

「清水のお茶」のはじまり

「清水のお茶」のはじまりの画像

日本を代表する茶産地である静岡市には、「静岡本山(ほんやま)茶」と「清水のお茶」という2大ブランドがありますが、いずれも鎌倉時代に始まる長い歴史と伝統をもつお茶です。

今回は「清水のお茶」のはじまりについて、縁の深い清見寺とともにご紹介します。

 

日本における茶は、古くは平安時代の記録に見られますが、鎌倉時代初期に宋(今の中国)から茶の種子を持ち帰り、茶の効能を「喫茶養生記」に著した栄西禅師が「茶祖」として顕彰されています。

栄西禅師が京都栂尾(とがのお)の明恵上人に茶の種子を贈った後、全国に広まった場所が「宇治」や「醍醐」などであり、「清水のお茶」のはじまりとも言える「駿河清見」でした。

 

「駿河清見」とは現在の清水区興津付近を指し、当地にある清見寺では極めて早い時期から都に知られたお茶が作られていました。駿河湾と三保松原を望む風光明媚な古刹として知られる清見寺は、足利将軍や徳川家康公からも厚い庇護を受けています。

 

このような由緒ある場所に起源をもち、800年近くの間作り続けられているのが「清水のお茶」なのです。

歴史を知ると、普段のお茶が違ったものに見えてくるように思われます。

 

 

「清水のお茶」のはじまりとも言える清見寺。境内にはJR線が通っています。

「清水のお茶」のはじまりとも言える清見寺。境内にはJR線が通っています。

 

足利将軍や徳川家康公とも縁の深いお寺です。

足利将軍や徳川家康公とも縁の深いお寺です。

 

眼下には駿河湾と三保の松原を望むことができます。

眼下には駿河湾と三保の松原を望むことができます。

 

この美しいお寺に起源をもつのが「清水のお茶」です。

この美しいお寺に起源をもつのが「清水のお茶」です。