江戸時代、駿府城に居城した大御所家康公は、「春(新茶の時期)、茶壷に茶を詰め、夏の間、冷涼な井川大日峠に設けたお茶壷屋敷で保管・熟成させ、晩秋に駿府へ運ばせ、そのお茶の味わい深い風味と香りを楽しんだ」と言われており、駿府本山お茶まつり委員会では、この故事にならい、5月から半年にわたりこの一連の流れを再現するイベントを開催しています。
皆さん、去る5月下旬にJR静岡駅北口地下広場にて「茶詰めの儀」が行われたのを覚えていますか?「茶詰めの儀」で茶壺に詰められたお茶は、夏の間、冷涼な井川のお茶蔵で保管されていました。
そして今回、お茶蔵から家康公の眠る久能山東照宮へと運ばれ、ついにその封が解かれます。
【概要】
(1)蔵出しの儀・安全祈願式 8:30~9:00 場所:井川大日峠「お茶蔵」
(2)お茶壷道中行列 13:30~14:00 場所:久能山東照宮 社務所前~拝殿
(3)献茶奉告祭・口切りの儀 14:00~15:00 場所:久能山東照宮 拝殿
※雨天の場合、お茶壷道中行列のみ中止
時代衣装を身にまとった一行が、大名行列さながらに久能山東照宮社務所前から拝殿まで茶壺を運ぶ姿は一見の価値あり!
家康公も愛したという静岡本山茶の歴史や文化を再現し今に伝える、静岡市ならではの催しです。
ぜひお越しください。