駿河湾に面した浜辺の一角に、赤い瓦と白壁の瀟洒(しょうしゃ)な洋館があるのをご存知でしょうか。
この建物は1940年に建てられた、静岡で茶の貿易商を営んだマッケンジー夫妻の旧宅で、「旧マッケンジー住宅」として国の登録有形文化財に登録されています。
夫のダンカン・J・マッケンジー氏は、1918年に米国から来日し、戦中戦後を通じて静岡茶の輸出に尽力した人物です。また、妻のエミリー・M・マッケンジー氏は私財を投じて社会福祉活動を営み、その功績から静岡市の名誉市民第1号に選ばれています。
設計者は有名なウィリアム・メレル・ヴォーリズで、現在は一般公開され、館内では「マッケンジー氏と静岡茶」の関わりを解説したパネル展が開催されています。
2階の窓からは一面駿河湾が広がり、息を飲む美しさでした。
ぜひ一度訪れていただきたい、おすすめの場所です。
■「静岡市文化財課 旧マッケンジー住宅」webサイト
http://www.city.shizuoka.jp/000_002417.html