10月26日(土)に「第42回駿府本山お茶壺道中行列・口切りの儀」が久能山東照宮にて行われました!
当日の朝、井川大日峠のお茶蔵にて行った「蔵出しの儀」で、半年間保管していた茶壺が蔵から取り出されました。
そして午後には、茶壺は時代衣装を身にまとった道中行列一行により、「口切りの儀」が行われる久能山東照宮拝殿まで運ばれ、煎茶道静風流家元の海野 俊堂氏により封が切られました。
多くの観光客の皆様に見守られながら、熟成本山茶を家康公の眠る久能山東照宮へ無事に奉納することができました。
この静岡市ならではのイベントを通じて、本山茶の歴史や魅力を感じ、関心を持っていただければ幸いです。ご観覧いただいた皆様ありがとうございました!
11月2日(土)、3日(日)には静岡市歴史博物館前屋外スペースで「駿府本山秋のお茶まつり」を開催します。奉納されたお茶と同じ製法で作られた「熟成本山茶」も販売しますので、ぜひお立ち寄りください!
11月2日(土)、3日(日)の2日間、静岡市歴史博物館前屋外スペースにて、静岡本山茶の生産者の楽しいお話を聞きながら自慢のお茶を味わえる“大茶会”が開催されます!
産地の様子や生産の背景など、普段なかなか聞けないお話が聞けるかも!?
紅葉山庭園の趣のある雰囲気の中、ゆったりとお茶を味わってみませんか?
皆様ぜひお越しください!
令和6年10月18日(金)、国の文化審議会が「手揉み製茶」を登録無形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申しました。
今後、官報告示により正式に登録無形文化財となる予定です。
文化庁ホームページ:文化審議会の答申(登録無形文化財の登録及び保持団体の認定)について | 文化庁 (bunka.go.jp)
登録無形文化財にはこれまでに4件(「書道」、「伝統的酒造り」、「菓銘をもつ生菓子(煉切・こなし)」、「京料理」)が登録されており、今回「手揉み製茶」と「華道」が加わり6件となります。
「手揉み製茶」は、茶種の一つである煎茶、かぶせ茶または玉露を手作業で作り上げる伝統的な『わざ』です。
機械製茶が主流の現代において「手揉み製茶が生活文化に係る歴史上の意義を有し、かつ、美的な評価を含むわざである」として評価されました。
登録と同時に、今年7月に㈱静岡茶市場内に設立された「手もみ製茶技術保存会」が保持団体として認定されます。
手揉み製茶の『わざ』の継承及び向上を図ることを目的として、11府県から全国手もみ茶振興会認定資格の「茶匠(さしょう)」と「師範」保持者68名で構成されています。
手揉みで作られた茶葉は針のような美しい形状、色沢が特徴で、現代の機械製茶は手揉み製茶の所作を再現するかたちで作られています。
手間暇がかかるため生産量が少なく、作り手の高齢化により技術継承が課題となっています。
皆さんに知ってもらい飲んでもらうことが課題解決の第一歩となりますので、ぜひこの機会に職人の卓越した『わざ』を味わっていただきたいと思います!
※10月25日追記 天候を確認し、道中行列は予定通り実施します。
江戸時代、駿府城に居城した大御所家康公は、「春(新茶の時期)、茶壷に茶を詰め、夏の間、冷涼な井川大日峠に設けたお茶壷屋敷で保管・熟成させ、晩秋に駿府へ運ばせ、そのお茶の味わい深い風味と香りを楽しんだ」と言われており、駿府本山お茶まつり委員会では、この故事にならい、5月から半年にわたりこの一連の流れを再現するイベントを開催しています。
皆さん、去る5月下旬に静岡市歴史博物館にて「茶詰めの儀」が行われたのを覚えていますか?「茶詰めの儀」で茶壺に詰められた茶葉は、夏の間、冷涼な井川のお茶蔵で保管されていました。
そして今回、お茶蔵から家康公の眠る久能山東照宮へと運ばれ、ついにその封が解かれます。
【概要】
(1)蔵出しの儀・安全祈願式 8:30~9:00 場所:井川大日峠「お茶蔵」
(2)お茶壷道中行列 13:30~14:00 場所:久能山東照宮 社務所前~拝殿
(3)献茶奉告祭・口切りの儀 14:00~15:30 場所:久能山東照宮 拝殿
※(2)のみ一般観覧可能です。拝殿内は関係者以外立入禁止。
※雨天の場合、お茶壷道中行列のみ中止
時代衣装を身にまとった一行が、大名行列さながらに久能山東照宮社務所前から拝殿まで茶壺を運ぶ姿は一見の価値あり!
家康公も愛したという静岡本山茶の歴史や文化を再現し今に伝える、静岡市ならではの催しです。
ぜひお越しください。
10月12日(土)に有限会社ネクトにて、令和6年度「静岡市お茶の学校」第5回講座を実施しました!
第5回講座は、有限会社ネクト代表取締役社長の石原 弘敏先生による「生産現場を知る」でした。
講義では、静岡市のお茶の産出額と農家数が減少している中で、どのようにお茶を生産し、販売していくか、生産者の工夫やこだわりなどをお話ししていただき、生産現場の現状を知ることができました。
今回の講座では、「講義」、「工場見学」、「お茶摘み体験」を行いましたが、工場見学では、工場の広さや、機械の多さに、受講生は興味津々の様子でした。お茶摘み体験では、全員夢中になって作業をしており、貴重な体験となったようでした。
次回、第6回講座は11月9日(土)「煎茶道体験」です!
※令和6年度「静岡市お茶の学校」の参加申込は終了しています。
静岡県立大学では「成人を対象とした緑茶うがいによる新型コロナウイルスの感染症予防」について研究を行っています。本研究では、市販緑茶または水のうがいによる、新型コロナウイルス感染症の発症の違いを検討するボランティアを募集しています!
詳細については、こちらから確認してください!
【応募・問い合わせ先】
静岡県立大学薬学研究院 茶健康科学講座 特任助教 河合保枝、特任教授 山田浩
TEL:054-264-5770(河合)、054-264-5762(山田)
E-mail:teascience@u-shizuoka-ken.ac.jp