お彼岸の季節になりました。
夏の終わりから秋にかけ、白く可愛らしいお茶の花が咲きます。
同時に、お茶の「実」もふくらんできました。
この中に種があります。
今や日本を代表する茶どころ静岡も、鎌倉時代に聖一国師が蒔いたこの1粒から始まったのでした。
お茶の「実」
8月27日(土)に平成28年度「静岡市お茶の学校」第4回講座を実施しました!
第4回のテーマは「お茶の入れ方実習」
講師は日本茶インストラクター静岡市支部 日本茶インストラクター 森朝世様に務めていただきました。
また今回は、平成24年~平成27年に「静岡市お茶の学校」を受講した日本茶インストラクターまたは日本茶アドバイザーの資格を持つ受講生5名にも講座の運営をお手伝いいただきました。
今回のメインは「普通蒸し煎茶(温茶)の入れ方」でしたが、すすり茶や抹茶の説明、温茶だけでなく今の時季にピッタリな「冷茶」の入れ方、また社会人の方にはためになる「大人数に一度に入れる方法」等、盛り沢山な講義でした。
「普通蒸し煎茶」の1煎~3煎目までの入れ方を教えていただき、さっそく3人1組で実習
【普通蒸し煎茶(1煎目)入れ方】
①湯のみ6~7分目くらいまでお湯を入れて70℃くらいまで冷ます。
②急須に人数分の茶葉を入れる。(ティースプーン1杯(2g)が一人分)
③お湯が冷めたら急須に入れ、45秒~1分間抽出する。
④“まわし注ぎ”をして湯のみにお茶を注ぐ。(最後の一滴まで入れましょう。)
1煎づつお湯の温度、抽出時間を変えて入れるお茶は、3煎とも違う味です。
受講生の中には「普段飲むお茶は2煎目の味。お湯の温度に気をつけるとこんなに甘いんですね。」と違いを実感して驚かれる方も。
今回の講座は丁寧にお茶を入れているからか、ゆったりした雰囲気でした。
1煎目を飲ませていただきましたが、誰かに入れていただいたお茶を飲むと心がほっこりしますね!
今回学んだのは「基本的な普通蒸し煎茶の入れ方」です。これからお茶を入れていく中で「自分の好きな味」が出せる入れ方を見つけて行ってくださいね★
9月2日(金)に、静岡市葵区井川の大日峠にある「お茶蔵」がNHKのテレビ番組の取材を受けました。「外国人視点での静岡市の観光地の魅力再発見」をテーマに、久能山東照宮や駿府城、三保松原など、徳川家康公にちなんだ場所の一つとして取り上げられました。
家康公が春に摘んだ新茶を茶壺に詰めお茶蔵へ保管し、秋に駿府城で楽しんだという故事や、実際にお茶蔵で熟成されたお茶の試飲場面などが盛り込まれる予定です。
お時間のある方はぜひご覧ください。
【放送日時】 平成28年9月25日(日)午後1時5分から(放送時間43分)
【番組名】 NHK総合「日曜Tube」内『おもてなし中部』
【放送地域】 中部7県(愛知、岐阜、三重、静岡、福井、石川、富山)
■NHK名古屋放送局「おもてなし中部」webサイト
http://www.nhk.or.jp/omotenashi-tube/
「井川大日峠お茶蔵」での撮影風景