静岡市葵区小瀬戸。藁科川流域のこの場所は、本山茶の産地の一つ。ここで、静岡市産の半発酵茶作りに取り組んでいるのが、丸高農園の高橋一彰さん。半発酵茶とは、発酵させずに作る緑茶と、完全に発酵させてから作る紅茶の中間程度で発酵を止めて作られるお茶で、烏龍茶や台湾の包種茶がよく知られています。
このお茶づくりに使われている「香寿(こうじゅ)」という品種は、丸高農園独自のもの。一彰さんのお父様、達次さんが釜炒り仕上げに合うお茶を探して10種類、100回以上と香りを調べていく中で発見したとのことで、特徴的な香りが出るのだそうです。
「本場の中国茶や台湾茶と比べるとまだまだ。本場のお茶のような香り高い半発酵茶を作れるようになりたい。」と語る一彰さんの挑戦はこれからも続きます。