静岡市清水区の茶産地・茂畑で、三代にわたり手摘みの高級茶を仕立てているしばきり園。
その3代目園主、杉山忠士さんはお茶づくりへの思いを「お茶を楽しみながら、大切な時間を過ごしてほしい。僕のお茶は脇役でいい。だけど、最高の脇役であるために真剣につくる。」そう語ります。
忠士さんが園を継いだのは高校2年生の時。当時は、お祖父様や先代であるお父様がやってきたお茶づくりが普通のことだと思っていたそうで、「しばきり園は手摘みから始まるのですが、作り始めて1週間たったころ、『まだやるの?』と言われて、普通の仕立て方じゃないことに気づかされました。」と振り返ります。茶園の事、お茶の事が分かってくるにつれ、希有なお茶づくりを受け継いだのだと自覚し「お茶づくりにいっそう身が入った。」と、匠の心意気は、しっかりと受け継がれているようです。
忠士さんのお茶は、世界中のお茶を扱うカナダのティーサロン Camellia Sinensis でも毎年ベストセラーになっているお茶の一つに挙げられ、海外でも評価されています。希少性が高く、なかなか手に入りにくい一芯二葉の手摘み茶の味を一度は味わってみたいですね。