静岡市の大川地区・諸子沢。軽自動車1台がギリギリ通れるかどうかの山道を登った先、山深い「秘境」に広がる金色の茶畑。
園主の佐藤浩光さんは30数年前に茶畑の中に黄金色の新芽を発見、あまりに綺麗だったため盆栽にしたり、家の生垣にしたりと半ば趣味としてこのお茶を増やしてみたのだそう。「試しに飲んでみてびっくりした。」と浩光さん。以来、黄金色の茶畑を作ってみたいと、お父様と2人、1本1本挿木によって苗木を増やしていったとのこと。
黄金の茶の間や古民家を活用したレストスペースの運営など、お茶ツーリズムの受け入れにも力を注がれており、お茶摘み体験や、足湯に浸かりながら黄金の茶園をゆっくりと眺める贅沢な時間を提供するなど、浩光さんの人柄がファンを魅了しています。
「別の場所に植えた苗木は枯れてしまった。」という“黄金みどり”は、年間の生産量がごく僅かで、加工にも大変な手間をかけた稀少なお茶。飲んだ人が「おっ」と反応する、ぜひとも味わいたい逸品です。