静岡市の北部、安倍川支流域の葵区玉川。ここでお茶を作っているのは、茶農家やまき園主の白鳥勝之さん。「ほんの少しでも去年より良いものを作ることを目指しています。本当に難しいことなんですけど。」そう語り、一歩一歩努力を重ねられています。
勝之さんのお茶は、萎凋(いちょう)したお茶を中蒸しで仕立てるのが特徴。萎凋とは、摘んだお茶を適切な環境下で管理して葉の水分を蒸発させる工程。本来は紅茶や烏龍茶を作る過程で行うもので、緑茶の場合は市場での評価が低くなるのだとか。ただ、萎凋したお茶から出る“萎凋香”は花のような独特の香りで、勝之さんはこの香りにこだわっているとのこと。
地元玉川と人、人と人をつなぐモノを作りたいという思いから、商品ブランド「玉川四季物語」を立ち上げ、令和3年2月現在、春・夏の2種類が商品化されています。今後、秋・冬の商品化も予定されており、今から楽しみですね。